足袋の製造時に発生する端材を用いて工作機械部品にリサイクル

福助株式会社のプレスリリース

レッグ・インナーウエアの福助株式会社( 本社:東京都江東区 / 代表取締役社長:佐橋由文 )は、人々の幸せに貢献できる企業活動を追求、促進しており、かねてより環境保全や安全で健康的な社会の実現を目指し、プラスチックの使用量や廃棄物量、温室効果ガス排出量の削減、リサイクル素材の利用促進を積極的に行っております。

 そして、このたび、信友株式会社( 本社:愛知県名古屋市中区 / 代表取締役社長:伊藤 康彦 )と中原化成品工業株式会社( 本社:大阪市平野区/代表取締役社長:中本 勝也 以下、中原化成品工業 )の2社と協業し、足袋製造時に発生する生地の端材を工作機械部品の原料として活用するリサイクルを開始しました。 これによって、足袋事業活動にともない発生する廃棄物の排出量を大幅に抑制するとともに、再使用やリサイクル(再資源化)を推進し、処分量の削減に取り組んでまいります。

 

 足袋には片足につき甲の外側部(外甲)の表生地・裏生地、甲の内側部(内甲)の表生地・裏生地、更に足底生地といった計5枚の生地が使われます。それらの生地は、何枚にも重ねた原反の上にそれぞれの形の金型を置いて抜き取ったもの。当然のことながら、同じ部位の金型でも、足のサイズや甲幅などによってそれぞれ型の大きさは異なります。その異なるサイズの型を極力無駄の出ないように1つずつ生地の上に置きながら平圧をかけて抜き取ります。

金型(外甲)金型(外甲)

極力無駄が出ないよう位置を調整しながら 1回ごとに金型を置いて抜き取っていく極力無駄が出ないよう位置を調整しながら 1回ごとに金型を置いて抜き取っていく

外甲用の金型と抜き取った生地外甲用の金型と抜き取った生地

足底を抜き取った後の残布足底を抜き取った後の残布

 そして、カット後の残布や端材などは、合成樹脂基材製造会社である中原化成品工業にて細かく粉砕し布チップにした後、フェノール樹脂とともに圧縮成形することで、工作機械の部品である工具収納具などに生まれ変わります。このような綿繊維端材を基材(フィラー)に利用した繊維強化樹脂は軽量でありながら耐衝撃性、寸法安定性に優れた特性があります。

 

足袋の端材を活用して完成した工作機械部品足袋の端材を活用して完成した工作機械部品

  このリサイクルは本年3月中旬より開始し、現時点では約500kg/月の端材を工作部品へとリサイクルしておりまずが、将来的には他品種での実施も検討し、リサイクルの拡大、更なる廃棄物の削減を目指してまいります。

 

 当社は企業理念である「心とカラダに『福』を。」を実現するために、今後も環境に配慮した商品とサービスの提供・開発を行ってまいります。

 

 

【福助株式会社が取り組む環境保全活動について(一部抜粋)】

 

・2013-2014年  一般社団法人more treesとの取り組みにより商品開発を行なう。当企画における売り上げの一部をmore treesに寄付することで、森林保全活動に役立てられた

・2019年秋冬~   環境省のプラスチックスマートに参加、靴下やストッキング等のパッケージに用いるプラスチック製のフックを紙製に移行開始。2025年までにはすべての商品での実施を目指す

・2020年春夏~   主力ストッキングの「満足」「デイリー満足」のコンパクトパッケージ版販売開始

・2020年秋冬~   「満足」タイツのコンパクトパッケージにグリーンナノを採用開始

・2020年秋冬~   商品資材に植物由来インクを採用開始

・2020年秋冬~   靴下の原料にリサイクルコットンを使用開始

・2020年秋冬~   工場に余った残糸を使用した靴下企画を開始

・2020年秋冬~   靴下の原料にリサイクルポリエステルの使用を開始。2025年に製品の約80%

・2020年秋冬~   ストッキング、タイツ類の原料にリサイクルナイロンを使用開始

・2021年11月~ ファッション・繊維企業によるアライアンス「ジャパンサステナブルファッションアライアンス」に正会員として加盟

・2022年春夏~  主力ストッキングブランド「DAILY満足」のパッケージを簡易的な紙製の箱型包装に変更することで従来の約70%もの資材削減を実現。さらにパッケージにはFSC(森林管理協議会)認証紙とベジタブルイ

ンキを使用

・2022年月~    使用済みの「満足」「デイリー満足」ストッキングの回収を開始し、そのストッキングから抽出したポリウレタンを再生ポリウレタン糸にして新たなストッキングの原料として再利用するプロジェクト開始

2023年春夏~   回収ストッキングから再生したポリウレタン糸を使用したストッキングの発売

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