アバターで自由に交流できるビジネスメタバース「ovice(オヴィス)」を活用したバーチャル子育てひろば『ふたごのひろば』利用者満足度調査を実施

特定非営利活動法人つなげるのプレスリリース

双子や三つ子などの多胎家庭支援を行なうNPO法人つなげる(尼崎市 代表理事 中原美智子 以下つなげる)は、2022年4月から2023年3月まで、日本財団の2022年度通常助成で採択された『オンラインで全国の多胎育児家庭をつなげる子育てひろば』を実施しました。多胎世帯では、育児家事の負担が短期間に集中し、身体的・精神的・経済的な負担が大きいにもかかわらず、社会の中で十分なサポートが提供されていないのが実情です。本事業では、アバターで自由に交流できるビジネスメタバース「ovice(オヴィス)」を活用したバーチャル子育てひろば『ふたごのひろば』の利用者満足度調査を同事業内で実施し、その調査報告書を公開しました!


<アンケート調査結果>

① 調査結果サマリー

  • 『ふたごのひろば』に満足している方は85.9%となっており、顔が見えない相手と音声だけのコミュニケーション空間に好意的であることがうかがえる。さらに「安心してコミュニケーションがとれた」と回答した方も88.0%となり、オンライン上での会話のやりとりもスムーズにできていると考えられる。
  • 『ふたごのひろば』の良さや魅力として「自分以外の多胎ママパパとやり取りができること」と回答する方が約半数となり、自身と同じ多胎家庭との交流ニーズの高さがうかがえる。
  • オンライン・対面どちらのほうが安心して話せるかについては、いずれについても一長一短があることから「どちらでもない」と回答する方が大半であった。そのことから、多胎家庭の交流する場所としては、オンラインだけではなく対面での交流機会をつくることも重要と考えられる。
  • 『ふたごのひろば』をまだ利用したことがない方の回答結果からは、オンラインツールの利用イメージを持ってもらうことが課題であることがわかった。「家事・育児をしながら」「耳だけ参加」なども問題ないことを特に伝えていく必要があると考えられる。

② 調査概要

  • 調査目的:2022年10月からサービスを開始した『ふたごのひろば』に対する利用実態を把握し、サービス品質向上および認知度拡大に向けた示唆を得ること
  • 調査手法:公式LINE上のアンケート機能を用いた調査
  • 調査地域:全国
  • 調査期間:2023年3月1日から2023年3月19日
  • 対象者条件:当法人サービス利用時の多胎家庭確認が完了している全国の多胎家庭
  • 有効回答数:204

<アンケート調査結果詳細>

① オンラインコミュニティへの参加状況
当法人が実施する『ふたごのへや(LINEオープンチャット)』と『ふたごのひろば(oVice)』2つのサービスへの利用状況としては、「ふたごのへや:54.4%」「ふたごのひろば:45.1%」となり、約半数の方がオンラインコミュニティに参加し、多胎育児にかかわるテーマで全国各地の多胎ママパパとコミュニケーションを取っていることがうかがえる。

 

 

② 『ふたごのひろば』の利用者満足度
『ふたごのひろば』の全体的な満足度としては「非常に/まあ満足」を選択した人が85.9%であった。また、『ふたごのひろば』の良さ・魅力については、「自分以外の多胎ママパパとやり取りができること」を選択した利用者が多いという回答結果であった。これらのことから、音声で交流できる『ふたごのひろば』で、自身と同じ多胎ママパパと時間や場所を気にせずコミュニケーション取れることが有用であることがうかがえる。(『ふたごのひろば』サービス詳細はこちらから → https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000087597.html

 

③ 安心して多胎育児について話せる場所
「ふたごひろばで安心して話すことができたか」という問いに対しては、利用者の88.0%が「(まぁ)安心して話すことができた」と回答している。一方で、「オンライン・対面だとどちらが安心して話せますか」という問いに対しては、「どちらでもない」が48.9%となっており、どちらかが有効な手段だということではなく、双方の手段をシチュエーションに応じて使い分けたサービス展開が求められていることがわかった。

④ 『ふたごのひろば』を利用していない理由
本調査回答者の約半数が『ふたごのひろば』を利用していないという中で、利用していない理由についても回答を求めたところ、「オンラインでの会話が得意ではない:46人」「利用する時間がない:40人」という結果となり、オンラインサービス利用への抵抗感があったり、育児負担の大きさから自分自身に費やす時間がないという実態がうかがえる。「そもそも興味がない:4人」ということからは、『ふたごのひろば』のようなオンラインサービスニーズは低くないという結果も得られた。
 

 

  • 『ふたごのひろば』2023年4月以降の展望

上記の調査結果を踏まえて、時間を問わず利用できるバーチャル子育てひろば『ふたごのひろば』と対面で顔の見える関係性で話せる全国各地の多胎子育てサークルと連携し、多胎家庭を取り巻く孤独孤立予防をさらにすすめていく。

① 日中も夜間も交流できる地域の多胎子育てサークルを増やす
『ふたごのひろば』を全国各地に点在する地域の多胎子育てサークルに開放。日中、各地の子育て支援施設等を活用した多胎サークルの運営がなされているが、時間が合わない・子どもの体調が急に悪くなった・外出するのが大変などといった理由で参加する機会を失ってしまう方も。

夜間も地域の多胎家庭が交流できる場所として『ふたごのひろば』を地域の多胎子育てサークルに有効活用していただき、地域にお住いの多胎家庭がより多く参加・交流できることの後押しができるように整える。そのためにも、『ふたごのひろば』運営ノウハウやシステムトラブルなどのレクチャー・フォローなどを実施し、日中(対面)も夜間(オンライン)も交流できる地域の多胎子育てサークルを増やす活動を実施予定。

※興味関心がある多胎子育てサークルの方はこちらから
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeNPs-ybukD-hbNlbRgft6wQ0v4sc_QXuvhQVtFICwQEWfMsA/viewform

② 自治体および子育て支援団体担当者向けの講習会を開催
当法人でこれまで実施したアンケート調査結果およびオンラインコミュニティでのリアルな会話の中から出てきた多胎育児の現状や課題について、自治体および子育て支援団体の担当者に伝える機会を増やす。

別途当法人で実施した「多胎出産・育児に関するアンケート」調査結果(結果はこちらから閲覧可能 → https://bit.ly/3JwsSvw)から、多胎家庭の多くが「自治体からの情報提供/理解ある対応に満足していない」と回答をされている。このような回答結果を改善するため、当法人に日々集まる声や情報を広く伝えていきたいと考えてる。

2023年4月から順次スケジュールは公開予定。
※LINEでの情報受取を希望される方は、公式LINEにて情報登録。
https://page.line.me/159etpmu

※メールでの情報受取を希望される方は、HPから問い合わせ。
https://tsunagerunpo.com/contact/

 

  • 『オンラインで全国の多胎育児家庭をつなげる子育てひろば』の概要

毎年、約1~2%の妊婦が双子や三つ子など多胎児を出産します。ハイリスクで配慮が必要な多胎育児家庭は、身体的・精神的・経済的負担が大きく、単胎育児(ひとりの子どもを育てる)と比べて、虐待死リスクが2.5~4倍という調査結果もある。

同じ年齢の子どもを2人以上同時に子育てすることで、授乳・おむつ替え・寝かしつけなどに要する時間が2倍以上にもなり、多胎児を育てるママの睡眠時間は約70%が3時間未満という実態も、つなげるが2021年に実施したWEBアンケートから見えてきた。

アンケート結果はこちらから:https://bit.ly/3iJYWmj

わたしたちNPO法人つなげるは、多胎支援が世代間・地域間で途切れることなく、日本中どこにいても助けを求 められる環境と、当事者であるママたち自身が発言をすることで社会参加と価 値の創出を実感できるように進めていく。育児中のママが、社会から孤立 することなく無力感におちいらないエコシステムの実現を目指している。

中長期目標のひとつでもある、双子・三つ子を妊娠したとわかったら、そのご家庭には必ずオンラインおよび地域の多胎支援情報が行き届き、「自分には双子・三つ子育児を相談する相手 がいない」と答える人がゼロになることを目指すため、本事業を実施。
 

 

  • NPO法人つなげるについて

NPO法人つなげるは、「多胎家庭を社会につなげる」をミッションとし、「誰もが命の誕生を当たり前に喜べる社会」の実現を目指す。そのために、孤独感や悩みを抱えた多胎ママパパを、日本最大のオンラインコミュニティでつなげ、どんな地域・環境でも自分らしく自律的に多胎児の育児ができるための支援を実施。

各地域で対面での多胎支援活動が主流だったコロナ以前から、つなげるでは多胎支援とオンラインツールの親和性に可能性を感じ、効果的なオンラインサービスを提供。全国に点在し、お出かけができず家に引きこもりがちな多胎育児家庭をオンラインでつなげ、日本最大の多胎家庭向けオンラインコミュニティを運営。

その他にもさまざまな問題を抱える多胎家庭が適切な支援を受けるための個別相談、多胎育児にかかわる多種多様な情報発信を実施し、社会から孤独孤立しがちな多胎家庭の支援をするNPO法人。

つなげる WEBサイト:
https://tsunagerunpo.com/

多胎チャンネル|多胎家庭に役立つ情報メディアサイト:
https://tatai-ch.jp/

つなげる公式LINE:
https://page.line.me/159etpmu

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