カルティエのプレスリリース
グローバル アーティスティック リードにエズ・デヴリン氏、リード アーキテクトに永山祐子氏が就任
© Cartier
東京、2023年3月8日
カルティエ ジャパンは、2025年日本国際博覧会協会、内閣府、経済産業省との共催によるプレスカンファレンスにて、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における「ウーマンズ パビリオン」の名称やコンセプト、建築デザイン、そして「WA by Cartier」と題した関連トークイベントの継続的な開催を発表いたしました。2020年ドバイ国際博覧会の「ウーマンズ パビリオン」の名前と強い意志を引き継ぎ、2025年日本国際博覧会でも同パビリオンは社会における女性の貢献に光を当てます。
「ウーマンズ パビリオン in collaboration with Cartier」は、「When women thrive, humanity thrives ~ともに⽣き、ともに輝く未来へ~」をコンセプトに掲げ、すべての人々が真に平等に生き、尊敬し合い、共に歩みながら、それぞれの能力を発揮できる世界をつくるきっかけを生みだすことを目指します。本パビリオンでは、世界中の女性に寄り添い、女性たちの体験や視点を通して、公平で持続可能な未来を志すことを来場者に呼びかけます。
グローバル アーティスティック リードには、1851年の万博創設以来初の女性デザイナーとして、2020年ドバイ万博の英国パビリオンを担当するなど、第一線で活躍するアーティスト、エズ・デヴリン氏が就任いたします。
そして、建築家の永山祐子氏がリード アーキテクトに就任。本パビリオンでは、永山氏が設計した2020年ドバイ国際博覧会の日本館で使用したファサード資材を大林組の協力によりリユースいたします。
プレスカンファレンスには、カルティエ ジャパン プレジデント&CEOの宮地純、2025年日本国際博覧会協会事務総長の石毛博行氏、永山祐子氏らが登壇しました。さらに、カルティエ インターナショナル プレジデント&CEOのシリル・ヴィニュロンは、次の万博にも「ウーマンズ パビリオン」を設け、より持続可能な社会に女性のエンパワーメントがいかに重要であるかを述べています。「女性一人ひとりに、生活に欠かせない基本的なニーズの充足とアクセスを保証し、女性たちが平等な権利をもち、機会を与えられ、尊厳と経済力をもって生きられる世界を実現することが鍵となります」また、「あらゆる年齢の来場者が自分のコミュニティから変えていくチェンジメイカーになるよう、影響を与えることが重要である」とも強調しています。
© Cartier 第一部 プレスカンファレンス
また、著作家・メディアプロデューサー、羽生プロ 代表取締役社長 羽生 祥子氏をファシリテーターに迎え、建築家 永山 祐子氏、大阪大学総長 西尾 章治郎氏、元三菱UFJフィナンシャル・グループCEO 平野 信行氏、そしてカルティエ ジャパン プレジデント&CEO宮地純によるトークセッションを開催。インクルーシブな社会の重要性や国際女性デーに考える今後のGender equality(平等)とequity(公平)についてディスカッションが繰り広げられました。
© Cartier 第二部 トークセッション
「2025年大阪・関西万博はSDGsの達成に貢献する万博となることを目指しており、その中でも男女共同参画や多様性の実現は重要なテーマです。本パビリオンは、日本や世界における「女性活躍」の状況を国内外に広く発信する場として、大いに期待しています」
国際博覧会担当大臣 岡田 直樹氏
「2025年大阪・関西万博は、我が国における男女共同参画社会の実現・女性活躍の推進に向けた取組を世界に向けて発信する重要な機会です。同時に、国際社会の状況を日本国内に紹介するという観点からも大きな意味があります。ウーマンズ パビリオンを体験した方が、男女共同参画・女性活躍の重要性等を改めて実感するとともに、ジェンダー平等社会の実現のため、自ら実践できるアクションを考えるきっかけになるパビリオンとなるよう準備に取り組んでまいります」
女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣(男女共同参画) 小倉 將信氏
「カルティエは⾧年女性エンパワーメントに関する取り組みを積極的に行っています。多岐にわたる活動や、グローバルな視点とネットワークを活用し、これまでの学びやベストプラクティスを政府の男女共同参画方針を踏まえ、ウーマンズ パビリオンを通じて提供されます。体験などによる来場者の方々に学びや気づきのある展示・企画が、大阪・関西万博の魅力の一つとして欠かせないものになるものと期待しています」
2025年日本国際博覧会協会事務総長 石毛 博行氏
「事実を捉える人と、感情を捉える人の間に、分断があります。しかし事実は、感じることではるかに効果的になります。ストーリーの語り手は、詩的な合唱芸術などを媒介にして、重要な事実を実感へと変換することができます。パビリオンの影響力は計り知れません。心を動かす力が間違いなくあります。大きな効果を生むでしょう。私たちが資源、時間、想像力を投下するならば、このパビリオンが時や場所を超えてメッセージを発信するラジオ局のような存在になることが重要です。ウーマンズ パビリオンは、すべての人のためのものであり、世界中の女性のレンズを通して、具体的な課題を明らかにし、これまでの功績を称えるものです」
エズ・デヴリン氏
「今回のパビリオンにはドバイ万博から大阪・関西万博につなげる試みとして2つの要素があります。1つ目はドバイ万博から始まった女性の社会貢献に光を当てた館の継承、そして2つ目はドバイ万博日本館のファサードリユースです。過去の万博で使われたパビリオンの外装をリユースするという画期的な試みとなります。 SDGsをテーマとする大阪・関西万博では、SDGsの17のゴールのうち日本が不得意とする“SDGs5: ジェンダー平等を実現しよう“及び“SDGs12:つくる責任 つかう責任“の2つの分野にフォーカスしたパビリオンでもあります。ファサードリユースはドバイ万博日本館設計当初から思い描いていた構想でした。ここに実現できることを嬉しく思います。リユースに向けて解体の瞬間から今まで、多くの方々の多大なる協力を得てきました。そしてこれからも2025年の開催に向け、関わる全ての方々との対話、協業を大切にしながら実現に向け邁進していきたいと思います。完成時にはこれからの未来社会に向けた大切なメッセージとして、多くの方に体験いただきたいと思います」
永山 祐子氏
写真2枚目左から
建築家 永山 祐子、2025年日本国際博覧会協会 事務総長 石毛 博行、カルティエ ジャパン プレジデント&CEO 宮地 純、経済産業省 大臣官房審議官 澤井俊
写真3枚目左から
著作家・メディアプロデューサー、羽生プロ 代表取締役社長 羽生 祥子、元三菱UFJフィナンシャル・グループCEO 平野 信行、建築家 永山 祐子、カルティエ ジャパン プレジデント&CEO 宮地 純
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