日本の間伐材から生まれた「木糸」でつくるブランド Alveri、新発売

三喜商事株式会社のプレスリリース

アレキサンダーワン、オールド イングランド、JW アンダーソンなど、ヨーロッパを中心とする数々のファッション製品を日本に輸入するなど、「ライフスタイルに新しい夜明けをもたらす」をミッションとする三喜商事株式会社(本社・東京都港区、代表取締役社長・​​熊谷嘉延)は、新素材の「木からできた糸」でつくるブランドAlveriのシャツを1月15日より、クラウドファンディングのMakuakeで発売しました。

・コンフォートシャツ(¥25,300-)

・バンドカラーシャツ(¥22,000-)

糸の特長
1 木が持つ天然の機能性

  1. 抗菌防臭性

生地に使用されている木糸の抗菌性試験を実施し、ニオイの原因となる黄色ぶどう球菌の繁殖抑制効果を調べました。その結果、抗菌活性値は5.9となりました(注1)。JIS基準では2.0であれば、抗菌防臭効果をうたってよいとされていますが、この基準をはるかに上回る値となっております。
注1:試験法 JIS L1902(定量試験・菌液吸収法・混釈平板培養法)、検査機関:一般財団法人 メンケン品質検査協会
 

  1. 軽量

木糸と一般的な綿の比重を比較すると、木糸の比重は約0.5です。服に使われている、一般的な綿の比重は1.5ですから、実に3分の1の重さとなります。それゆえ、“軽く”着こなしていただくことが可能なのです。軽いなかにも、木の持つあたたかみが感じられ、着るだけでくつろぎの時間を過ごせます。

 お手入れもカンタン
いくら素敵な素材でも、お手入れが大変だと出番が減ってしまいます。Alveriは「普通の布」として扱うことができるので、自宅でのお洗濯も問題ありません。いつものお洋服と同じように、いつものお手入れで着ていただけます。また木が原料なので、敏感肌の方にも優しいものとなっています。

麻に似た素材感のため、着るごとに体に馴染み、柔らかく味が出てきます。アイロンの使用も可能なので、パリッとした風合いに戻すこともできます。

木糸のつくり方
木糸はスギ・ヒノキの間伐材を使用し、和紙をすいて作られるものです。その和紙をスリット状にし、撚りあわせると、間伐材100%の木糸が完成します。これを織りあげることで木糸を使った「布」が出来上がります。

スギやヒノキと聞くと花粉のアレルギーを心配される方もいらっしゃると思いますが、以下の工程のとおり間伐材をチップにし、更に和紙にしてから糸にしているので、花粉は含まれていません。
 

 

間伐材の使用が環境問題の改善につながる理由
間伐とは、森林を守るために必要な伐採のことを指します。木を育てて行く上で木間が詰まりすぎていると、木は大きく成長できません。

そこで、成長の悪い木や曲がった木を伐採します。そうすることで木材価値が上がるだけでなく、生物多様性保全機能や水源かんよう機能(森林が水資源を蓄える働き)・土砂災害防止機能の増進につながり、元気になった木々はCO2吸収率も向上します。

森林を間伐することは森林を守る、そしてくらしを守るために、とても重要なことです。林業の空洞化で間伐してもコストがかかりすぎて放置されるという問題もあります。木糸はその問題を解消できるイノベーションなのです。

開発に至るストーリー

『ファッションで、SDGsに貢献できる事はないか』。そんな想いから、私たちのプロジェクトは始まりました。

地球温暖化や環境問題、大量廃棄社会、そして障碍者の雇用問題等、現代社会はさまざまな問題を抱えています。子どもたちの未来のために、私たちは何ができるのだろうか?

そんなことを真剣に考えているとき、初めて見る素材と運命的に出会いました。それが木糸です。通気性に優れ、軽量、抗菌防臭性、紫外線防止効果、毛羽立ちにくく肌に優しい素材。そして、その特徴は原料である木がもたらす天然のものでした。

そして三喜商事が長年紹介してきたヨーロッパのファッション文化には、ひとつの物を大切に使い続けるという素敵な伝統があります。しかし、現在ファッションはどんどんファストファッション化しています。そんな今だからこそ、長く愛せる品を大切に着る文化を復活させたいという思いがあります。

私たちの想いと木糸が繋がり、この素晴らしい素材で、ひとつずつ丁寧に、魅力的なファッションを作り上げそれを広める。そのことで、 ファッションを通して、SDGsに正面から取り組み社会問題の解決に貢献したい。そんな思いでプロジェクトに取り組んでいきたいと考えています。

販売サイト
Makuakeにて1月15日より販売開始
URL:  https://www.makuake.com/project/alveri/

会社概要
三喜商事
東京都港区北青山 2-14-4 The ARGYLE aoyama 12階・13階
代表取締役社長 熊谷 嘉延

欧米のファッションブランドを中心に提供している商社。三井物産から転職してきた熊谷嘉延が2019年に経営の舵取りを担うようになるのと同時に経営改革に着手。優良顧客向けの会員組織の立ち上げ、AIを扱うスタートアップ企業との協業などに取り組む。従来型の「売って終わり」のアパレル会社から、「ライフスタイルに新しい夜明けをもたらす」をミッションに、総合ライフスタイル提案企業への脱皮を目指す。
 

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