フェンディと在ローマ・フランス・アカデミー、モビリエ・ナショナルの支援を受けヴィラ・メディチの6つの歴史的サロンを改修

フェンディ ジャパンのプレスリリース

イタリア ・ ローマ を代表するラグジュアリーブランド フェンディ(FENDI)は 、フランス国有動産管理局「モビリエ・ナショナル(Mobilier National)」協力の元、在ローマ・フランス・アカデミー(the French Academy in Rome)とパートナーシップを締結し、ローマのヴィラを中心とした複合建築物「ヴィラ・メディチ(Villa Medici)」にある6つのサロンを改装しました。本サロンの改装を祝して、2022年12月15日(木)、アーティスティック ディレクター キム・ジョーンズ(Kim Jones)と、ドキュメンタリー&ポートレートフォトグラファーとして名高いニコライ・フォン・ビスマルク(Nikolai von Bismarck)によるコラボレーション作品「フェンディ セット(原題:The Fendi Set)」のサイン会、および特別な展示会を開催いたしました。

会場には、ヴィラ・メディチのディレクター、サム・ストルゼ(Sam Stourdzé)のほか、デザイナーのノエ・デュショファー・ローレンス(Noé Duchaufour-Lawrance)、トアン・グエン(Toan Nguyen)をはじめ、アーティストのニコ・ヴァシェラーリ(Nico Vascellari)、映画監督で俳優のセルジオ・カステリット(Sergio Castellitto)とマルガレート・マッツァンティーニ(Margaret Mazzantini)夫妻ら多くのセレブリティやフェンディ フレンズ、さらにアート、カルチャー、ファッション、映画等各分野の著名人が祝福に駆け付けました。

その他のゲスト(順不同・敬称略): フランチェスコ・ヴェッツォーリ(Francesco Vezzoli)、ブライアン・ボーイ(Bryan Boy)、マッテオ・ガローネ(Matteo Garrone)、イザベラ・フェラーリ(Isabella Ferrari)、レナート・デ・マリア(Renato De Maria)、アレッサンドラ・マストロナルディ(Alessandra Mastronardi)、サラ・セレーオッコ(Sara Serraiocco)、エレナ・ラドニッチ(Elena Radonicich)、アレッサンドロ・ロヤ(Alessandro Roia)、ヴァレリア・ビレロ(Valeria Bilello)、セルジュ・ブランシュウィッグ(Serge Brunschwig)、アンナ・フェンディ(Anna Fendi)ジュゼッペ・テデスコ(Giuseppe Tedesco)、シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)、デルフィナ・デレトレズ・フェンディ(Delfina Delettrez Fendi)、レオネッタ・ルチアーノ・フェンディ(Leonetta Luciano Fendi)ニーナ・ポンズ・フェンディ(Nina Pons Fendi)、マリア・テレサ・フェンディ(Maria Teresa Fendi)、イラリア・ヴェントゥリーニ・フェンディ(Ilaria Venturini Fendi)、アナベル・フリッシュ・ペーリ(Annabel Frisch Peri)、アマンダ・ハーレック(Amanda Harlech)、アンドレア・カルペンツァーノ(Andrea Carpenzano)、アウレリオ・デ・ラウレンティス(Aurelio De Laurentiis)、ジャクリーン・デ・ラウレンティス(Jacqueline De Laurentiis)、ルカ・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ(Luca Cordero di Montezemolo)、ギア・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ(Guia Cordero di Montezemolo)、マリア・コルデーロ・ディ・モンテゼーモロ(Maria Cordero di Montezemolo)イザベラ・ボロメオ(Isabella Borromeo)、イヴォンヌ・シオ(Yvonne Sciò)

フェンディのクチュールおよびウィメンズウェアのアーティスティック ディレクター キム・ジョーンズ(Kim Jones)とアクセサリーおよびメンズウェアのアーティスティック ディレクター  シルヴィア・フェンディ(Silvia Venturini Fendi)のデザインに対するビジョンは、コンテンポラリーデザインとヘリテージの融合を図り、ヴィラ・メディチの並外れたノウハウを存続させつつ、将来の遺産を生み出していく場所に変えます。

ヴィラ・メディチはルネサンス期から始まり、数世紀を経て運営を担った1960~70年代の芸術家バルテュス(Balthus)から、2000年代初頭のデザイナーであり舞台美術家のリシャール・ペドゥッツィ(Richard Peduzzi)の作品に至るまで、歴史の積み重ねにより、建築としても装飾面から見てもユニークなアイデンティティを獲得しました。

こうしたレガシーを活かし、キム・ジョーンズとシルヴィア・フェンディが、フェンディ建築部門と共にヴィラ・メディチのために練り上げたプロジェクトは、色彩が中心的要素となっています。複数のサロンの新たな解釈は 設計、内装の付属品や保存・修復に関する幅広い技能を組み合わせたものとなりました。各部屋の色使いを選ぶ際には、壁画の元々の色合いを出発点として、とりわけフランス製の再生ウールのみを使用してグラデーションが施された、3種類の特別な手織り絨毯に反映されています。

このプロジェクトは、現存するヘリテージ、フェンディのアーティスティック ディレクターたちのシグネチャーや「フェンディ カーサ(FENDI CASA)」、そしてデザイナーたちとの特別なコラボレーションによってコンテンポラリーデザインとの対話を生み出そうという意欲にも突き動かされました。イタリア人デザイナーのキアラ・アンドレアッティ(Chiara Andreatti)、フランス人デザイナーのノエ・ドゥシュフール・ローランス(Noé Duchaufour-Lawrance)、ロナン&エルワン・ブルレック(Ronan and Erwan Bouroullec)や、トアン・グエン(Toan Nguyen)の選び向かれた作品がサロンに新たなイメージを与えます。ノエ・ドゥシュフール・ローランスはローマ独特の形状と素材から着想を得ました。サロン・デ・パンシオネール(Salon des Pensionnaires)のために改作した彼の「ボルゲーゼ・テーブル(Borghese table)」には、カサマツの輪郭が現れ、サロン・ドゥ・レクテュール(Salon de Lecture)とサロン・ブルー(Salon Bleu)のために特別に制作したテーブルはアッピア街道(Via Appia Antica)の敷石からインスピレーションを得ています。キアラ・アンドレアッティによる「ヴィルゴア チェア(Virgola chairs)」は、サロン・ブルーとサロン・ドゥ・レクテュールに置かれ、「フェンディ カーサ」のために制作したウェルカムソファとアームチェアは、サロン・デ・パンシオネールを飾ります。

壁画の色調に合わせ、トアン・グエンがデザインを手がけ「フェンディ カーサ」が制作した「サンディア ソファ(Sandia sofa)」は、温かみのある赤さび色を使い、プチ・サロン(Petit Salon)の主役を務めます。ロナン&エルワン・ブルレック(Ronan and Erwan Bouroullec)がデザインし、ヴィトラ(Vitra)が制作した「ベルヴィル アームチェア(Belleville Armchairs)」には、グラン・サロンにおける最高の場所が与えられています。

これらの新作家具のアンサンブルが、収蔵品の中からバルテュスが選び一変させた伝統的家具やリシャール・ペドゥッツィが作り出した幾何学的照明、アカデミー会員だったアーティストたちによる古典的作品18世紀に作られた鋳型の版画と対話します。

ヘリテージとコンテンポラリーアートとの結びつきは壁にも続きます。モビリエ・ナショナルとのパートナーシップのおかげで、女性アーティストが手がけた近現代のタペストリーの多くがヴィラ・メディチに取り入れられました。ルイーズ・ブルジョワ(Louise Bourgeois)、シーラ・ヒックス(Sheila Hicks)、オーレリー・ヌムール(Aurelie Nemours)、アリシア・ペナルバ(Alicia Penalba)、ソニア・ドローネー(Sonia Delaunay)の作品が、ラウル・ユバック(Raoul Ubac)、エドゥアルド・チリーダ(Edoardo Chillida)、パトリック・コリヨン(Patrick Corillon)の作品とともに、アカデミーのコレクションから選ばれたタペストリー、いわゆる「インデス(Indes)」シリーズやフランチェスコ・サルヴィアーティ(Francesco Salviati)の下絵を基にしたクアトロ・スタジオー二(Quattro stagioni)のサイクルと並んで各部屋に展示されています。タペストリーの巧みな組み合わせはグラン・サロンにおいて頂点を極め、モノクロ作品と歴史的作品の共存がこのスペースに新たな命を吹き込み、現代ギャラリーのような雰囲気を醸し出しています。

20年間大きな変化が加えられなかったヴィラ・メディチの歴史的サロンへの、このような目覚ましいコンテンポラリーデザインの導入は、大規模な修復作業と同時に行われました。グラン・サロンの装飾は、歴史的建造物主任建築家、ピエール・アントワーヌ・ガティエ(Pierre-Antoine Gatier)の監督下で修復され、クアトロ・スタジオーニのサイクルのタペストリーは、2年もの歳月をかけてボビン・トラディション(Bobin Tradition)のワークショップによって修復されました。

また、今回の改修はパートナーであるデビアレ(Devialet)とともに、ヴィラ・メディチの各サロンの音響をアップグレードさせました。デビアレは最先端音響工学の専門知識を活かし、音を変えることなく、音響体験を充実させるためにカスタマイズされた調音パネルを作り、グラン・サロンのタペストリーの裏に設置しました。

フェンディは今回の全面的パートナーシップおよび後援を通じて、歴史的芸術遺産の保存に対する積極的関与を表明し、インスピレーションの大きな源であるこのイニシアチブ全体にわたり、永遠の都との変わらぬ結びつきを一層強めてまいります。

■モビリエ・ナショナルについて
17世紀以来、美術工芸を支援してきたフランスの機関。その使命は、130,000点に及ぶアイテム(タペストリー絨毯置き時計、シャンデリア、陶磁器、歴史ある織物など)を確実に保存・修復し、それらの並外れたクラフツマンシップを存続させ、伝えていくことです。

■ヴィラ・メディチ – 在ローマ・フランス・アカデミーについて
1666年にルイ14世によって創立され、1803年からヴィラ・メディチに入居するフランスの機関。16世紀に建てられたヴィラはローマ中心部のピンチョの丘(Mount Pincio)にあり、17エーカーの庭園に囲まれています。文化省の権限下にある国立公共機関であるヴィラ・メディチ – 在ローマ・フランス・アカデミーは、ハイレベルなアーティスト、クリエイターや美術史家を1年ほど招聘すること、あらゆる分野のアート・創作を含み、幅広い観客を対象とする文化芸術プログラムを企画すること、建築および景観遺産、並びに収蔵品の保全修復、研究を行い、公衆に知らしめること、という3つの相互補完的使命を遂行しています。
ヴィラ・メディチ – 在ローマ・フランス・アカデミーはサム・ストゥルゼ(Sam Stourdzé)がディレクターを務めています。
www.villamedici.it
@villa_medici

■サロンの詳細
・グラン・サロン:150平米、ヴィラ・メディチの文化プログラム(イベント、コンサート、パフォーマンス、会議インスタレーションなど)専用
・ サロン・デ・パンシオネール:60平米、会員アーティストの個人またはグループセッション用
・ サロン・ドゥ・ミュジーク:60平米、室内楽コンサートや小規模な公開イベント用
・サロン・ドゥ・レクテュール:60平米、会議、セミナーおよび内部ミーティング用
・サロン・ブルー:60平米、ヴィラ・メディチにおけるゲストとホストのための応接室
・ プチ・サロン:70平米、ヴィラ・メディチにおけるゲストとホストのための応接室

■アーティスティック ディレクション
キム・ジョーンズ:フェンディ クチュールおよびウィメンズウェア アーティスティック ディレクター
シルヴィア・フェンディ:フェンディ アクセサリーおよびメンズウェア アーティスティック ディレクター

■協業
サム・ストゥルゼ:在ローマ・フランス・アカデミー ディレクター
エルヴェ・ルモワンヌ:モビリエ・ナショナル理事長
ピエール・アントワーヌ・ガティエ:ヴィラ・メディチ担当歴史的建造物主任建築家

■サポート
ボビン・トラディション
デビアレ

 

Follow Twitter Facebook Feedly
SHARE
このページのURLとタイトルをコピー
お使いの端末ではこの機能に対応していません。
下のテキストボックスからコピーしてください。