株式会社crossDs japanのプレスリリース
〜crossDs japanがさらなる環境配慮を目指して“AYAME Nature”をアップデート!~
本質的なサスティナビリティに向けて“AYAME Nature”をアップデート
木型(靴型)を個人専用に作り足に合う靴しか作らないことで無駄な生産をしないAYAMEは、その製造工程においてもトウモロコシを主原料とする3Dプリント素材による木型製造や、国内製造の部材利用によるCO2排出削減などに取り組んでいます。そのなかでAYAME Natureは靴の一番大きな原料である革を、環境負荷の高い畜産系の革からジビエレザーを採用する事でさらなる環境負荷の軽減を図ってきました。
今回、アッパーの縫製に使っていたポリエステル糸をフジックス社の「タイヤー 絹穴糸」に変える事により石油由来の材料の使用の低減に成功しました。
絹糸と靴の関係
ポリエステルの糸は石油を原料にしているため、いつかは資源がなくなるという問題に今後直面していくことになります。
未来を考えたときにAYAMEでは、靴作り全体を持続可能な素材へ変えていく必要があると考えています。また、使い終わった靴の循環を上手く行って行くために、1社では出来ない業界全体の取り組みを実行すべくJSFAに加盟し積極的に循環の仕組みの構築に携わろうとしています。
今回JSFAを通して、フジックス様との出会いがあり、古くからあるが当社にとって新しい素材である絹糸と出会うことができ、再び靴と絹糸が出会うことができました。
絹糸で作るAYAME Natureは、従来と比べ糸の太さが太くなりました。ポリエステル糸と同等の強度を保つためには、太くする必要があったのですが、そのことによって縫い目がしっかりと見える様になり、靴は縫い物でもある事が改めて消費者に認識されるような意匠となりました。
絹糸はほどよい強さと伸びが特徴で、 素材を傷めず、素材にまけないなじみの良さを備えています。伝統的な絹糸とエゾシカ革の絞り染めと相性がよく、高級感と色がよくなじむのが特徴です。
今後もさらなる循環の仕掛けを取り入れ、履く人も、革も、糸もすべてが主役となる AYAME Nature は未来へ向けて歩みを続けていきます。
絹糸とは
絹は繭(まゆ)から引き出した糸でできています。繭は蚕(かいこ)という昆虫が蛹(さなぎ)になるときに、自分の口から吐いて作る小さな家です。蚕は糸を吐き始めてから吐き終えるまで途切れることのない一本の糸で繭を作ります。その長さは千数百メートルにもなるといわれています。絹糸独特の光沢は繊維の断面の形が三角形をしていることで光を反射しやすくなっており、絹糸独特の優雅な光沢が生まれています。
ジャパンサステナブルファッションアライアンス(JSFA)賛助会員加盟会社として
ファッション産業が自然環境及び社会に与える影響を把握し、ファッション及び繊維業界の共通課題について共同で解決策を導き出し、サステナブルなファッション産業への移行を推進することを目的とします。
2050年までの目標として、カーボンニュートラル、適量生産・適量購入・循環利用によるファッションロスゼロを掲げており、勉強会の実施や技術分科会の開催などにより幅広い企業間の連携を基本として活動し、政策提言などによりアウトプットも行っております。
協力企業 株式会社フジックス様
会社概要:株式会社フジックス様は、1921 年(大正 10 年)に生糸、撚糸の販売を始めました。 100 年以上、絹糸と関わりを持つ企業です。
絹糸は、高級縫い糸「タイヤー印」として販売しており、当時、人々の憧れであった 自動車の「タイヤ」のように、驚くような速さで世界を駆けまわっていって欲しいと言う思いから名付けられました。
絹糸は独特の美しい光沢と、しなやかな感触があり、滑らかで、弾力性に富んでいます。その天性の持ち味を活かし、縫いやすさと仕上がりの風合いを大切にした高級縫い糸が タイヤーブランドの商品です。