株式会社ピースコネクトのプレスリリース
今やそのリピート率は90%以上と非常に高い満足度を誇っています。
「誰かの犠牲で成り立つ育児は終わらせて、母から始まる世界平和を実現する」を合言葉に力強く活動を続ける中で、この訪問看護ステーション開設は必ずやらなければいけないことでした。
今回は取締役看護師でもあり同ステーション管理者でもある佐藤彩那に、このステーションにかける熱い想いを聞きました。
なぜ、産前産後ケアの次が、訪問看護ステーションだったのかー
佐藤)学生の頃からボランティアを通して、難病を持つ子や寝たきりの子、障がいや特性を持つ子たちやそのご家族とたくさん接してきました。
私たちが普段毎日お風呂に入ったり、外出したり、夜ぐっすり眠るという日常が、そこでは日常ではなかったのです。
30分おきの吸引に1日5回のお薬とご飯の注入、夜中も頻回に鳴るアラーム。
でも自分の子どもだからと、家族だけでケアにあたる家庭もありました。
お母さんは仕事をやめ、家の中でお子さんにつきっきり。
もう何年も2時間以上続けて眠れていません。
自分1人で外出するのはお父さんがいる土日にささっとスーパーに行くくらい。
それでも、やはり我が子は最愛の存在。居てくれるだけで生きる活力となり、時折見せる目の動きや手足の動きを感じると、嬉しくなってまた頑張れてしまうのです。
「疲れていても頑張らないと、この愛おしい我が子の命をつなげない」
ママたちは頑張るしかなかったのです。
大変だけど。
でも一方で、子どもたちはみんな本当にかわいくて。行動や反応の裏に隠された子どもたちの思いを知ると、愛おしくてたまらない、私もこの子たちを守りたい、そう強く思いました。
そんな経験からNICU(新生児集中治療室)で看護師として仕事をスタート。
在宅で療養している子どもたちをみてきた一方で、私が勤務していたNICUでは、当時はまだなかなか子どもたちを退院させることができませんでした。
呼吸器はなく酸素吸入だけ、ご飯の注入だけ、
それだけでも、在宅で安全安心に生活できる環境を用意することが難しかったのです。
また私たち医療者の意識がそこまで在宅に向けられなかったことも要因だったと思います。
そんな中、子どもたちは病院でどんどん成長していきます。ご家族が面会にくると心拍数が落ち着いたり、目の色を変えて喜ぶ子どもたち。
やっぱりどんなに小さな子どもたちでも、家族のことはわかる。
早く大好きな家族がいるおうちに帰してあげたい、そう思いました。
「子育て」一言でそういっても、
いろんな環境、状況で子どもを育てている人がいます。
医療的なケアが必要な子どもたちのご家族は、毎日家庭で医療者と同じような医療的ケアをしています。
でも、子どもたちにとって、ママは医療者ではありません。
医療的ケアは、私たちでも代わってあげられるけれど、「ママ」に代わりはいません。
頑張るのであれば、ご家族にしかできないこと、
家族としての楽しみの時間に労力やエネルギーを割いて欲しい。
「誰かの犠牲で成り立つ育児は終わらせる」
これを掲げている以上、
まずはおうちでも安心安全に子育てができる環境をつくること、
在宅で医療的なケアが必要な子どもたちや何らかのサポートが必要な親子に伴走することは、私にとっては必ずやらなければいけないことでした。
小児や親子に特化した専門訪問看護ステーションの特徴は何ですか?ー
佐藤)小児や母子の分野は、医療と福祉の分断がまだまだ大きいなと感じています。
ここに特化することで、同じように生活をしている家庭の実例を集めることができます。
私たちがそうやって制度やケアや便利グッツなどの情報を集めていくことで、
その家庭が欲しい情報をほしいときに提供していけたらいいなと思っていますし、
ご家族同士が直接情報交換できるようなコミュニティも作っていきたいなと考えています。
また、「生きる」は「楽しむ」ことだと思っています。
「おいしいな」「嬉しいな」「ワクワクするな」「はじめてだな」「たのしいな」
病気や障がいがあっても、そんなたくさんの感情と経験の場を提案できたらと思っています。
医療的ケアだけではなく、ご家族にとっての子育てパートナーになれたら嬉しいです。
さらに、医療的ケアがなくても、双子や三つ子で育児が大変な時期やつわりがひどくて動けない妊婦さん、NICU卒業したけれどしばらくは体重が増えているか見守って欲しい、ママに持病があるので子育てを手伝って欲しい、
そんなケースにも臨機応変に対応していけたらと思っております。
また、子どもたちは成長し、大人になります。
親も同じく歳を重ねます。
その時に、この先どう子どもたちを守っていくか、
親の生活もどう守っていくのか、そこもご家族と一緒に考えていけたらと思っています。
ご希望によっては、親も子もまるっと担当させていただく、そういったことも叶えられます。
同ステーションを通して、実現したい世界はありますか?ー
佐藤)少し先のことになるかもしれませんが、お祭りやイベントもどんどんやっていきたいですね。
楽しみの場を作るという意味ももちろんですが、それに加えて、
東北は地震や災害も多い地域なので、日頃から外出する機会をもっていたり、いざというときに駆け込める場所や相談できる人を持っておくのは重要なことだと思っています。
「ステーション」という形でどこまでできるかはわかりませんが、そんなお手伝いができたら嬉しいです。
また、ママのキャリアが寸断されてしまったり、ママがお子さんから離れられなくなるというのは、非常に深刻な問題です。
頑張りすぎてママが倒れてしまったら?悲しむのはママを愛する子どもたちです。
子どもたちは自分のためにママが疲弊したり犠牲になることを望んでいません。
これにはお子さんの預け先問題等様々な課題が絡み合ってくるところではあるのですが、
私たちもステーションとしてできることは全てやっていきます。
前例がないゆえに、このステーション申請までにも大変苦労はしたのですが、これも使命だと思っています。
ママの癒しや楽しみのためのコンテンツも、たくさんご用意していきたいなと思っております。
最後に、ご利用を検討している方にお伝えしたいことはありますか?ー
佐藤)もしかしたら、今1人でもどうにかお子さんを見ることができるかもしれないですが、大切なのは「余白・余裕」を作っておくことなんです。
これがないと、イレギュラーに対応できません。
病気や障がいがあってもなくても、子育てはみんなでするものです。
もし、少しでも私たちに、持っている肩の荷を分けてくださることで、あなたが笑顔になれるなら、
きっと子どもたちはそれを望んでいます。
いつも無償の愛をくれる子どもたち。
その子どもたちと明日もまた笑顔で楽しい暮らしを送るために、「頼る」「任せる」「楽をする」。
これらは悪ではなく、どんどんやるべきです。罪悪感を感じる必要は一切ありません。
私たちを通して、少しずつ慣れてみませんか?ここには子育てファミリーの力になりたくてうずうずしているスタッフしかいません。
私たちにとっても、子どもたちの笑顔は喜びです。
是非、お子さんの成長を一緒に見守らせてくださいね。
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