クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドのプレスリリース
グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町、C&W)は、リテール市況について最新のレポートを発表致しました。
ダウンロードはこちらから
ハイストリート賃料回復は足踏み、しかしコロナ禍を経験したことからリアル店舗ならではの在り方も進化
6月の日本の失業率は2.6%で横ばい、非労働力人口は前年同月比67万人減で4か月連続の減少。
しかし、 6月の企業物価指数は前年同期比9.5%増、そして高どまりする企業物価は2023年第1四半期までは正常化が見込まれていない。こうしたインフレ加速などから、実質GDP期待成長率は2022年度+1.8%、2023年度は+1.2%と再度の下方修正。
6月末時点での家計の資金余剰も34.8兆円と平常時からほぼ倍増したピーク時対比5.5%減にとどまる。生鮮食品を除くコアCPIは前年比2.1%増、コアCPI からエネルギーを除いたコアCPIは 同0.9%増となり、足許の小売販売高の増加も、インフレの影響に相殺されている。
コロナ前の2019年末の水準を目途としたハイストリートの賃料回復は道半ばである。第2四半期の動きをみると、銀座の賃料は前年同期比5.3%増、原宿・表参道は同5.3%増を記録、前四半期対比では目立った賃料変動は観測されなかったものの、引き続き高級品需要は堅調の見通し。
このため、ハイブランドと高級時計ブランドのプライムエリアへの出店が相次いだ。パンデミックによって一時は疑問視されていた「体験型ショップ」だが、消費行動の変化に合わせたリアル店舗ならではの在り方、店舗のショールーム化促進などが見直されたことによって、さらに進化を続けていくことが期待される。
全体を俯瞰すると、立地条件に劣るセカンダリーエリアにおいては、賃料水準が折り合わず空室が長期化する物件も目につきつつある。しかし、今後12か月間においては、テナント入れ替えの継続する銀座、表参道におけるプライム賃料の緩やかな回復を弊社では予想している。
Vancancy
ダウンロードはこちらから
‐以上‐
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドについて
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(ニューヨーク取引証券所:CWK)は、オキュパイヤーとオーナーの皆様に有意義な価値をもたらす世界有数の不動産サービス会社です。約60カ国400拠点に50,000人の従業員を擁しています。プロパティー・マネジメント、ファシリティー・マネジメント、プロジェクト・マネジメント、リーシング、キャピタル・マーケッツ、鑑定評価などのコア・サービス全体で、2021年の売上高は94億ドルを記録しました。詳しくは、公式ホームページwww.cushmanwakefield.com にアクセスするか公式ツイッター @CushWake をフォロー下さい。