脱プラスチックを実現したマネキン「Waltz」に動物型が登場!無形文化財「西ノ内和紙」を素材として採用 従来比80%減の軽量化に成功した和紙マネキン「Waltz」

株式会社 トーマネのプレスリリース

株式会社トーマネ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:岩下久起、以下「トーマネ」)は、和紙マネキン「Waltz」(ワルツ)の動物の形をしたマネキンを開発しました。
今回、開発した動物型のマネキンはブルドッグ型とネコ型があり、7月29日(金)から受注生産を開始します。
和紙マネキン「Waltz」は、茨城県常陸大宮市にある無形文化財「西ノ内和紙」を素材として採用し、FRP(強化プラスチック)を素材とした当社製品と比較し約80%減の軽量化を実現した和紙マネキンです。開発してから様々な改良を重ね、5月から本格的に受注生産を開始しています。

■動物型マネキンの特長について
Waltzは、和紙で作ったマネキンのため非常に軽く、片手で持つことができます。今回の動物型マネキンは、マグネットを組み込んでおり、磁石のくっつく壁面であればくっつけることができます。また、このマネキンはカラーリングもできるため、実物そっくりに仕上げることもできます。

実物に合わせて カラーリングした様子実物に合わせて カラーリングした様子

 

 

ブルドッグ型マネキンの全身ブルドッグ型マネキンの全身

ネコ型マネキンの全身ネコ型マネキンの全身

 

 

片手で持っている様子片手で持っている様子

壁にくっついている様子壁にくっついている様子

<製品サイズ>
ブルドッグ型 
高さ:約430㎜ 横:約600㎜ 幅:400㎜
重量:0.6㎏(マグネット付の重量)
ネコ型    
高さ:約420㎜ 横(長さ) :約520㎜ 幅:150㎜
重量:0.25㎏(マグネット付の重量) 

■Waltzの動物型マネキンの造形技術について
Waltzの動物型マネキンを製作した経緯としては、弊社では和紙造形に着目しており、この造形技術において特許を取得しています。弊社の技術と型があれば、様々な形の造形制作が可能であり、動物型においても、様々な動物のマネキンを作ることができるため、要望があれば、干支に合わせた動物のマネキンを作ることもできます。Waltzの造形技術を活かして「マネキン人形」に限らず、様々な形の製品を開発していきたいと考えています。

■Waltzについて
和紙マネキン「Waltz」はトーマネの工場が長く茨城県にあることで、地域貢献を視野に入れ、茨城県常陸大宮市にある国や県の無形文化財「西ノ内和紙」を素材として研究・採用し、開発に至りました。
「Waltz」の開発には、強度の高い和紙が必要でした。そこで、強度が高く、毛足の長い楮(那須楮)100%を原料とする「西ノ内和紙」を使うことで、まったく新しい和紙マネキンを開発することに成功しました。
また、「西ノ内和紙」を素材として使うことで、「西ノ内和紙」の需要を生み出し、認知を拡大することで、無形文化財を後世に残すためのきっかけや、地域貢献ができたらと考え、開発に取り組みました。
製品名は、日本の文化と造形技術を海外へ運ぶことも視野に入れ英語も含め海外共通言語である「Waltz」と名付けました。「Waltz」には、一緒に軽やかに踊ることができるほど軽いという意味も込めています。

■Waltzシリーズについて
和紙マネキン「Waltz」はこれまでに紳士型、婦人型のマネキンを開発しており、今回新たに動物型マネキンとして、ブルドッグ型とネコ型がシリーズに加わりました。今後も弊社の技術を駆使し、様々な型のマネキンを制作していきます。
 

 

ネコ型マネキンの全身ネコ型マネキンの全身

ブルドッグ型マネキンの全身ブルドッグ型マネキンの全身

■「Waltz」の特長 
①ナチュラルな素材
茨城県常陸大宮市にある無形文化財「西ノ内和紙」(那須楮100%)を素材として開発した製品です。
②従来製品との違い
和紙を素材とすることにより、重量を(当社比)80%減の軽量化に成功しました。
③労働環境への配慮
軽量化により、輸送コスト・組み立てに関する重労働・労働時間の削減にも貢献します。
製造の過程で有機溶剤を使用せず、研磨の必要性もないため粉塵の発生もありません。
④リサイクル
成形した「Waltz」は、再び和紙に戻すことができます。
⑤地域貢献 
「Waltz」は「西ノ内和紙」を素材として使うことで、「西ノ内和紙」の需要を生み出し、認知を拡大することで、無形文化財を後世に残すためのきっかけや、地域を盛り上げることができたらと考えています。

■環境への取り組み

①有機溶剤を不使用なため、作業者の労働環境を改善!
現状のマネキン人形の多くは、ガラス繊維とポリエステル樹脂の複合素材であるFRP(強化プラスチック)で作られています。廃棄方法として、金属部分はマテリアルリサイクルとして、FRP部分はセメント製造時に燃料及び原料として循環しています。
しかし、製造工程で有機溶剤の使用は不可欠です。有機溶剤は揮発性が高く、蒸気になると作業者の呼吸を通じて体内に吸収されやすく、油脂に溶ける性質もあるため皮膚からも吸収されやすい特徴があります。有機溶剤を取り扱う職場で就業する作業者にとっては中毒性やシックハウス症候群などの疾病を引き起こす弊害もあります。
「Waltz」の製造過程では、和紙の他ナチュラルなものを基本材料とし、有機溶剤を一切使用しません。作業者は安全な労働環境の中で製造が可能です。

②マネキンから再び和紙に戻すことができるリサイクルが可能!
またリサイクル観点では、成形した和紙造形を再び和紙に戻すことが可能です。
和紙に戻すことができるため、従来のFRPを素材としたマネキンの廃棄方法とは違い、可燃物として廃棄をすることができます。

■今後の目標
現在、「Waltz」の製造には手漉き和紙という素材の供給とのバランスも調整する必要があるため、お問い合わせ頂いたお客様に対して、受注生産という形をとっています。今後は、量産体制を整えていき、「Waltz」の生産数の増加を目指していきます。
将来的には、「Waltz」の普及を目指すことで、無形文化財である「西ノ内和紙」の雇用・文化の継承を支援していきたいと考えています。

■レンタル価格
ブルドッグ型 月額1万2千円程度~を想定。(長期レンタル2年間)販売価格30万円(税別)
ネコ型    月額8千円程度~を想定。(長期レンタル2年間)販売価格21万円(税別)
※量産ペースやロット数により変動します。
 

レンタル希望製品 受注開始日
2022年7月29日(金)から受注生産(レンタル)開始
※現在、手漉きで行う西ノ内和紙の供給などを考慮した量産体制を整えている段階なので、製造個数については、受注の問い合わせ時にお伝えします。

■会社概要
私共は、ルーツを日本人形の名工「永徳齊」にもち、昭和9年に時代の要請もあって、マネキン人形の制作から創業に至りました。
現在ではお陰さまで、お客様の「空間一式」をコーディネイトさせて頂いております。
店舗内装デザイナー・VMDデザイナー・什器デザイナー・マネキン人形デザイナー・環境小物デザイナーと、長年の歴史に培われた私共の知識を、お客様の思いとともにスペース内に形とさせて頂いております。
旬な商品を保管やメンテナンスを意識することなく、彩色を替え、お好きな期間に便利にお使いいただく-。私共の商品は「レンタル」という日本独自のシステムを活かして、その寿命がつきるまでメンテナンスを行いながら再利用しております。また寿命がつきたその商品もセメントの原燃材料として、100%リサイクル対応をしております。
現在ではweb通販から手に取り、雰囲気を感じることのできるPOPや什器など実店舗へのアドバイスも致しております。
商空間に携わる企業として、「常に新鮮」、そして「感動」をテーマにプロフェッショナルとしてのご提案を、これからも続けて参ります。

会社名:株式会社 トーマネ
代表者:代表取締役社長 岩下久起
設立:1934年
資本金:4,900万円
住所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-11-1 東京橋ビル (ひがしきょうばし)
TEL:03-6367-9860(代)URL:https://www.tomane.co.jp/

 ■お客様のお問い合わせ先
株式会社トーマネ (平日10:00~17:00)
TEL:03-6367-9860(代)

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