ニッケは環境配慮型の革新紡績機を増設します。

日本毛織株式会社(ニッケ) 衣料繊維事業本部のプレスリリース

日本毛織株式会社(通称社名ニッケ 大阪市中央区 以下当社)は、主力の岐阜工場に環境配慮型の革新紡績機を増設することを決定したのでお知らせします。これにより、CO2やマイクロプラスチックの排出削減に寄与する「Breeza紡績糸」の生産能力が現在の約3倍に増強されます。

  • 設備投資の内容

(1)工場名:岐阜工場(岐阜県各務原市)
(2)導入設備:Breeza紡績機
(3)最大生産能力 :180t/年(現有能力60t/年を含む)
(4)投資規模:約3億円
(5)稼働予定:2023年11月末
 

  • 実施の背景

当社は人と地球に「やさしく、あったかい」という経営理念のもと、持続可能な社会に向けた貢献と企業の永続的な成長と発展を目指してサステナブル経営を進めております。ウール由来の先端素材やハイブリッド素材・製品の開発・提供を行う衣料繊維事業本部では、SDGsビジョン「Weaving for the future~未来を織りなす」を掲げ、人と地球に配慮した製品開発など全ての活動においてSDGsを意識した取り組みを推進しております。
今回増設を決定した環境配慮配慮型の革新紡績糸「Breeza(ブリーザ)」は、2018年に試験機を導入し、数多くの改良を重ねて量産化に成功した当社独自の紡績技術によるものです。既に主力事業である学生服向け生地を中心に販売を開始しておりますが、SDGsの潮流が定着し、衣類の調達や購入に関しても環境配慮が重要な判断要素となりつつことから、今後は企業向け制服生地やニット製品など、多くの市場で需要の拡大が見込めると判断し、生産能力の大幅な増強を決定いたしました。
また、Breeza紡績技術は、当社が実証実験を開始した「循環型学生服※」の取り組みのベースとなる技術です。今後、廃棄物の削減を実現し、環境教育にも寄与するこの取り組みを拡大してまいります。
 ※「循環型学生服」についてのプレスリリース
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000091940.html
 

  • 「Breeza」紡績糸について

Breezaは、サイクロンスピン製法(※1)により、人と地球に優しい未来を実現する紡績糸です。
当社従来品に比べ、消費エネルギーをCO2換算で約55%削減し、着用中や洗濯中のマイクロマイクロプラスチックの放出を約75%削減する環境配慮型の画期的な革新紡績糸です。(※2)
また、繊維がしっかりと絡みあい、耐摩耗性能にも優れ、毛玉を抑制し洗濯後の型崩れも抑えます。
 

※1 回転気流によりウールとファインポリエステルなどの他繊維を均一に絡ませながら糸にする当社独自の紡績手法(特許第6303077号)
※2 当社調べ

※「Breeza」は、日本毛織株式会社の商標です

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