株式会社ナリス化粧品のプレスリリース
株式会社ナリス化粧品(本社:大阪市福島区 代表取締役社長:村岡弘義)は、コロナ禍によるマスクの常時着用がもたらしたメイク習慣の変化に対応するべく、色移りのない口紅の開発技術を確立しましたので、以下に報告します。
従来の概念であれば失敗の技術 塗布後に状態変化する口紅
化粧品の開発においては、完成品が状態の変化を起こさず、最後まで使用できるように安定させることが、最も大切であると考えることが一般的です。今回の技術は、唇に塗布した後に、唇の上で層を形成。唇に近い内側の層が色付きの口紅層で、唇から離れた外側の層が透明オイル層と2層に分離し、状態変化するものです。これにより、唇に触れる物体は、透明オイル層にのみ付着し、色の層には付着することがないため、色の層が、触れるものに付着しないというメカニズムです。従来の考え方であれば、状態変化とは、開発上の失敗にあたりますが、今回の研究では、あえて状態変化をさせることをねらいました。
化粧品の開発においては、完成品が状態の変化を起こさず、最後まで使用できるように安定させることが、最も大切であると考えることが一般的です。今回の技術は、唇に塗布した後に、唇の上で層を形成。唇に近い内側の層が色付きの口紅層で、唇から離れた外側の層が透明オイル層と2層に分離し、状態変化するものです。これにより、唇に触れる物体は、透明オイル層にのみ付着し、色の層には付着することがないため、色の層が、触れるものに付着しないというメカニズムです。従来の考え方であれば、状態変化とは、開発上の失敗にあたりますが、今回の研究では、あえて状態変化をさせることをねらいました。
透明オイル層が唇の潤いを守り、ツヤ感も演出。マスクの有無に関わらず、美しく見せることができる技術
もともとは、マスクに色移りしたり、マスクとの擦れによって、口紅の色落ちを防ぐことを目的とした開発でしたが、透明オイル層の膜ができることにより、唇の潤いを逃さず、また、唇に適度なツヤ感を与えることにも成功。口紅が落ちないだけでなく、つけるほどにうるおい、唇にふっくらとしたツヤ感を演出することもできる口紅の処方開発に成功しました。
開発者のコメント(研究開発部 大野利晃)
今回、既成概念にとらわれることなく、新しい技術に取り組んだことで、もともとの目的以外にもプラスの利点がある口紅の開発に繋がりました。コロナ禍のマスクによる口紅離れは、口紅の開発者として、寂しい限りでしたが、マスクをつけていたとしてもそうでなくとも、色落ちしない口紅は、開発者の大きな目標でした。このような形で、実現できたことは大変うれしく、今後も環境が変わっても、それに対応する製品開発に取り組みたいと思います。尚、この口紅の技術を採用した新製品を、今秋の新製品として発売する予定です。