株式会社ダンクのプレスリリース
ロックンロールのオカルトへの傾倒を調査した『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ』に続き、駒草出版がお送りする待望の新刊が登場!
デヴィッド・ボウイ生誕75年、「ジギー・スターダスト」誕生50年となる2022年。 SFとポップ・ミュージックの化学反応を再検証する
そしてボウイは、かつて変人たちが好むくだらないものとして片づけられていた<サイエンス・フィクション>の世界を、60年代に始まった革命を継続するのに必要な「促進剤」とし、他のロック・スターたちを先導したのです……。
ヒューゴ賞受賞作家で音楽ジャーナリストでもある著者・ジェイソン・ヘラーは本書で、「ポピュラー・ミュージック/ポピュラー・カルチャーが、いかに当時のSF小説や映画から影響を受けたのか」という大胆な検証を試みました。
ジェイソン・ヘラーならではの独自の視点で、風変わりで大胆なストーリーを踏査!
そして崇拝されているミュージシャンたちの一世代全体を、ヘラーはサイエンス・フィクションに夢中になった<魔法使いたち>として描き出します。
例えば、カリフォルニア大学バークリー校で宇宙の中の黒人について講義を行うサン・ラー、アポロ11号の月面着陸のBBCの番組で即興ライブを行うピンク・フロイド、「紫がかった霞」を抽出するジミ・ヘンドリクス、『スター・ウォーズ』の波に乗ったディスコ・チャートのトップ、シンセサイザーを巧みに操るポストパンク……。
当時のミュージックシーンには多くの<魔法使いたち>があふれていたのです。
現在のコミコン(ComicCon)への熱狂、スーパーヒーローたちの大ヒット映画、古典的なサイファイのリブートなどといったカルチャーシーンを見て、奇妙なオタク趣味に打ち込む変人たちがやっと認められたのだ、と考える方もいるかもしれません。
しかし本書『ストレンジ・スターズ』を読むことで、比類なき創造性——雑誌、小説、映画、レコード、コンサートの中での創造性——に満ちた時代を生き返らせ、そうした変人たちはいままでもずっと<勝利>し続けてきたのだ、ということが明らかになるでしょう。
海外からの高い評価と、降り注ぐ多くの賛辞
——ロブ・シェフィールド(『On Bowie』の著者)
——ジェシカ・ホッパー(『The First Collection of Criticism by a Living Female Rock Critic』の著者)
——チャーリー・ジェーン・アンダース(『All The Birds In The Sky』の著者)
ジェイソン・ヘラー
ヒューゴ賞受賞作家。『ニューヨーカー(The New Yorker )』誌、『ローリング・ストーン(Rolling Stone )』誌、『ピッチフォーク(Pitchfork )』、『アトランティック・マンスリー(The Atlantic Monthly )』誌などの出版物で記事を執筆。
最新の小説は『タフト2012(Taft 2012 )』。
デンバー在住。
【訳者紹介】
伊泉龍一
翻訳家。翻訳・監修:ピーター・ビーバガル著『シーズン・オブ・ザ・ウィッチ――いかにしてオカルトはロックンロールを救ったのか』(駒草出版)、ジョン・マイケル・グリア著『生命の木――ゴールデン・ドーンの伝統のカバラ』(フォーテュナ)。アレハンドロ・ホドロフスキー、マリアンヌ・コスタ著『タロットの宇宙』(国書刊行会)など。
著書:『タロット大全——歴史から図像まで』(紀伊国屋書店)など。
『ストレンジ・スターズ』
ジェイソン・ヘラー 著
伊泉龍一 訳
2022年5月30日 発売
A5判/並製 480頁
ISBN:978-4-909646-54-5
定価:3,850円(税込)
発行元:駒草出版(株式会社ダンク 出版事業部)
https://www.komakusa-pub.jp/