「メレダイヤモンドの品質基準」に関する市場調査結果

株式会社 ESP総研のプレスリリース

㈱ESP総研(代表取締役 村岡正悦)は、この度、日本ジュエリー協会に加盟しているブランド企業、及びネット検索により無作為に抽出した日本ジュエリー協会に加盟していないブランド企業で、且つ婚約指輪につけるダイヤモンド(センターストーン)のカラーおよびクラリティについて対象基準を満たすブランド企業21社に対して、同一の手法にて網羅的に市場調査を実施した。

0.調査の目的・背景

昨今、ブライダルリング(婚約指輪・結婚指輪)のダイヤモンドの4C基準(注1)に基準を設けて公表しているジュエリーブランドが多い。しかしながら、ブライダル(婚約指輪・結婚指輪)以外のジュエリーに付けているダイヤモンド、特にメレダイヤモンド(注2)の品質については、明確に「品質基準」を謳っていないジュエリーブランドで大多数を占める。

この実態は、一般消費者から見ると、メレダイヤモンドの4C基準が曖昧で不明確であり、実際にどのような4Cのメレダイヤモンドが使われているか気になるだろうと認識できる。

そこで今回、「日本で展開するジュエリーブランド」(注3)のうち、婚約指輪のダイヤモンド(センターストーン)の品質に「高品質な4C基準」(注4)を設けているジュエリーブランドについて、メレダイヤモンドの4C基準について網羅的に調査することにした。

(注1)4C基準とは、「カラット」「カラー」「クラリティ」「カット」の頭文字を表わすダイヤモンドの評価基準で、世界的権威のある宝石鑑定期間「GIA」が定めたものである。今では国際的なダイヤモンド評価基準として認知されている。

(注2)メレダイヤモンドとは明確な定義はないものの、一般的に0.3~0.1ct以下の小さなダイヤモンドを指す。今回の調査では、0.2ct未満のダイヤモンドを、メレダイヤモンドとして定義付けた。

(注3)日本で展開するジュエリーブランドであるが、一般社団法人日本ジュエリー協会の会員及び、無作為にネットで検索したジュエリーブランドを調査対象とした。

(注4)のうち、婚約指輪のダイヤモンド(センターストーン)の4C基準のうち、「カラー」がF以上、「クラリティ」がV S2以上のブランドを調査対象とした。

1.調査対象

・全てのジュエリーに付けている0.2ct未満のメレダイヤモンドのカラーおよびクラリティの制限を調査

2.調査対象件数

・日本ジュエリー協会に加盟しているブランド企業、及びネット検索により無作為に抽出した日本ジュエリー協会に加盟していないブランド企業で、且つ婚約指輪につけるダイヤモンド(センターストーン)のカラーおよびクラリティについて対象基準以上の制限を設けているブランド企業21社

3.調査期間

・2021年6月7日~2021年7月2日

4.調査結果 *当該調査であるが、㈱ESP総研 ジュエリー業界 担当調査チームが、一定の調査手法で独自に調査した内容である。

1)カラーがD、且つクラリティがVVS2以上の制限を設けているブランド企業は以下の1社であった。
(1)ウェレンドルフ・ジャパン株式会社(Wellendorff、ウェレンドルフ)

2)カラーがF以上、且つクラリティがVVS2以上の制限を設けているブランド企業は以下の2社であった。

(1)リシュモンジャパン株式会社(Van Cleef & Arpels、ヴァン クリーフ&アーペル)/リシュモンジャパン株式会社(Piaget、ピアジェ)

(2)シャネル合同会社(CHANEL、シャネル)

3)カラーがF以上、且つクラリティがVS2以上の制限を設けているブランド企業は以下の4社であった。

(1)ハリー・ウィンストン・ジャパン株式会社(HARRY WINSTON、ハリー・ウィンストン)

(2)株式会社HELICAL CHORD (HELICAL CHORD、ヘリカルコード)

(3)株式会社AbHeri(AbHeri、アベリ)

(4)有限会社EYEFUNNY(EYEFUNNY、アイファニー)

上記企業7社/8ブランド(調査対象企業21社の33.3%)が、「メレダイヤモンドの品質基準」が高い企業/ブランドと言える。

以上

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